パリでめずらしい魚ビストロ その2
2009年 12月 13日
パリのお店でこれだけ魚料理が充実しているお店はかなりめずらしいのでは。
その中から魚料理をひとつ。
シンプルにソテーしてあるだけでしたが、中は半生で、ジャストな焼き上がり。
くさみもなく、ふんわりした食感でおいしい。
外国で魚料理を食べると、においが気になることがあるのですが、そんな心配は無用、というかんじでした。
魚料理だと、どうしてもボリュームが少なくなりますが、魚の下に黒米のリゾットが敷いてあるので、満足感があります。
リゾットに使われているスープも、ちゃんとシーフードベースの上品なスープが使われていて、とてもおいしい。
とても上等なリゾットです。
こういうところに、星がたくさんついている店のシェフだなーと感じさせます。
ちょこっと添えられているオレンジ色のペーストは人参です。
メインの中にひとつだけあったチキンを注文。
テーブルに料理が届くと、なんとなく、チキンが付け合わせのような雰囲気。
ここはやっぱりシーフードのお店なのね・・・と実感。
でも、この料理、食べている人、けっこう多かった。
すごく凝っていて、様々な要素が入っているので、説明するのはちょっと難しい。
ねぎはおいしいスープでことこと煮て、2センチくらいにカットして並べ、ねぎの青い部分を使ってブーケのようにぎゅっとまとめる。
その上にはジュレと、粒マスタードのソース。
周りはねぎのポタージュ。
食べてみると、「滋味」という言葉が思い浮かびます。
ねぎでよくこれだけ・・・と思う、上品で洗練された味。
ねぎにかかっているのと同じ粒マスタードのソースがかかっています。
これをねぎの皿に入れて、ねぎのポタージュをソースにして食べると、さらにおいしい。
お肉ということもありますが、かなり食べ応えのあるお皿です。
フランボワーズ好きなので。
ジュレが苦いのですが、これが口の中をさっぱりさせてくれ、とてもおいしい。
大人味だな~と、感心。
なんのジュレなんだろう?
何か植物系であることは確か。
間に挟んであるクリームも当然のようにおいしく、上にのってる薄くてパリパリのパイ(味としてはパイみたいなんです)と一緒に食べると、あたらしいケーキってかんじ。
丸ごと1コのてっぺんにちょこっとクリームがのっていて、見た目もすごくキュート。
その下には、たっぷりシロップを吸ったビスキュイが。
シロップ自体もあっさりして、香りが良くておいしいんだよね~。
私は桃のコンポートと思って食べていたけど、このお店なりのbabaだったのかもしれないな。
カップの横にちょこんと置いてある、小さなチョコレートクッキーも、中がしっとりしていて、小さなチョコレートケーキといった風。
色の通り、ダークチョコレート味で、苦みもあり、コーヒーとよく合います。
初めてということもあり、注文する時は半信半疑だったのですが(私はあんまり魚料理に期待してないので)、とてもおいしくて素晴らしかったので、必ずまた来よう、と思いました。
実際、この半年後、また行くのです。
ランチでとてもおいしかったので、夜に行ったんですよ。
Jadis
208,rue de la Croix-Nivert 15e
01 45 57 73 20