旅先でみつけた楽しいもの・おいしいもの


by gigicocco
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素朴なおいしさ「岩室せんべい」

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温泉に行くとテーブルの上にだいたいフタ付きの茶菓子入れが置いてあって、それとお茶セットと湯沸かしポットがテーブルのわきにあって、なんとなく着いたら座布団に座ってそのお茶とお菓子で一息ついてりして。
そういう時にお菓子入れに入っている甘い薄いおせんべい。
それのすごくおいしいの。
それが「岩室せんべい」です。
新潟県の山の中のメジャーでない温泉地。
それが岩室温泉。
住所こそ新潟市だけど、アレ、市町村合併だから。
その温泉ホテルが建ち並ぶ地区のすぐ近くの、普通の小さな家みたいなところが、岩室せんべいの製作所です。
看板はありますが、お菓子工場とかのかんじはしないんです。
今でも手焼きで1枚1枚焼いてますから。
これ、すごーく、おいしいの。
温泉宿でテーブルにのっている茶菓子といっしょにされたら困るくらいの。
香ばしい香り、やさしい甘み、厚さはほんの2~3ミリほどで、ちょっと強めにさわっただけでも割れてしまうような、はかなさ。
はっきり言うと、派手なおいしさはない。
華やかさもない。
でも、いつ食べてもしみじみと、本当においしい。
子供の頃はこの一見つまらない、非凡なおいしさがわからなかった。
それでも手近にあると、ついつい食べてしまっていた。
この偉大さ!
こういうおいしさを大切にしたい。
材料は小麦粉・砂糖・膨張剤・コウセンオイルのみ。
どうだ!これで、手焼き。
コウセンオイルってなんだろ?と思ったので調べてみました。
どうも、麦焦がしとか、はったい粉の香りみたいですね。
どちらも貧しい時代のおいしくないおやつとして、ひどく評判の悪い・・・。
でも、この岩室せんべいは本当に良い香りなの!
同じものと思わないでほしい。
本当に、本当に、おいしい。
今でもとっておきの人に送る手みやげとして、私の隠し球なのです。
お取り寄せのために重の屋さんに電話すると、新潟弁でやわらかくゆっくりと応答してくれる。
そのスピードに合わせて世間話を混ぜながら、こちらの希望と聞かれることにひとつひとつ答えていく。
お取り寄せ有名店に電話をするときのような、用件をさっさと伝えて商品が届くのを待つ、というのとは全く違う。
その時間を楽しんでほしい。
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価格は30枚入りで1箱1050円。
送ってもらうことを考えると、箱入りにしておくのが無難だろう。
他にも箱なしタイプや、48枚入り、63枚入りがある。
フレーバー違いや、他のお菓子はない。
この岩室せんべい1品のみ。
配送はクロネコヤマトで、配送料だけ着払いです。
日付指定も努力してくれます。
(いつ出荷してほしいのか、こちらから伝えるのがいいですね)
代金は商品と同封しておく、郵便振込用紙(手書きのものが同封されていた)でお願いしますと、ちょっと申し訳なさそうに伝えてくれる。
では、着いたらなるべく早めに振り込みますね、と言うと、いえいえ、急がなくていいんで、いつでもいいんですよ、なんて言う。
本当にいつでもいいわけはないんだけど、なんだかちょっと、じーんとして、やっぱり、なるべく早く振り込もうと思う。
実際に届いた箱を開けると、注文品以外にオマケとして焼き具合が揃っていないおせんべいも入れてくれていました。
ごくごく薄いおせんべいなので、たまに調子が狂うものもあるのでしょう。
これもまた、手焼きの味。
厚さも焼き具合もまばらな、このサービスおせんべいもオツなのです。
包装もビニールの口を普通の輪ゴムでぎゅーっと留めてある。
それなのに、湿気ないの。
箱入りで頼んだ正規の商品でも、長い旅の間にどうしても割れてしまうものがでてくる。
これもこのおせんべいの繊細さゆえ。
それもまた、丸ごと愛してください。
これは、そういうおせんべい。
割れることを気にして味やかたちを変えたりせず、ずっとこのまま、素朴でおいしいおせんべいでいてほしい。

重の屋 岩室せんべい
新潟市岩室温泉686
by gigicocco | 2007-06-15 02:08 | 日本Japan